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突き詰めても、突き詰めても、つまりは不完全性思考
by hirokira1
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2004年 06月 18日
看過されるニュース
時間がないので今日は書かない予定でしたが、次のニュースを見てそうもいかなくなりました。

リンク集にも挙げている、浅井久仁臣氏のサイトから、短いので全文引用します。

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★仏人日本潜伏事件のその後(6月17日)
 アル・カーイダに関係があるとして逮捕された在日外国人がその後どうなったか皆さんご存知ですか。
 「日本にアル・カーイダが潜伏」とあれだけ騒ぎ立てたマスコミですが、いつもの悪い癖で、その後は「知らん振り」。アル・カーイダのメンバーと決め付けて報道していた3人が、どうやら誤認逮捕の疑いがあるという情報が出てきた途端、取材を事実上ストップさせてしまったのです。
 東京地検公安部は15日、意地になって3人を起訴しましたが、その罪状は、入管法違反でした。地検幹部が「3人とアル・カイダとの関係は不明」とコメントした際にも、記者からきつい質問が出ませんでした。このような警察誘導報道をもういい加減やめましょうよ、マスコミさん。

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ちなみに、この件については、少なくとも時事・共同両通信社と毎日新聞は報道しています。
ただし、この3人(毎日は4人と報道)とアル・カイダの関係に疑義を差し挟むこともなく、非常に小さな扱いになっています。
この件について重要な点は、地検幹部が起訴段階で「3人とアル・カイダとの関係は不明」とコメントしたということでしょう。
浅井氏の指摘の通りならば、あれだけの捜索をしながら、3人とアル・カイダの関係を示す証拠を何一つ挙げられなかったということになります。
入管法違反については恐らく有罪になる可能性が高いとしても、アル・カイダがらみの事件としては「誤認逮捕」と言わざるを得ません。

そもそも、彼ら3人の逮捕のきっかけとなった「アルカイダ幹部」リオネル・デュモン容疑者の「肩書き」からして問題があります。
Google検索の一覧を眺めるだけでも随分ゆらぎが見受けられますし。
また、フランスやドイツのニュース記事を翻訳してブログに載せてくれている人もいて、非常に参考になりました。
とりあえず実態としては、「アル・カイダと関係がありそうなイスラム過激組織の幹部」くらいが妥当なようですね。

今回の3人の逮捕について言えば、「誤認逮捕」に当たるかどうかも怪しいです。
いろいろな状況を踏まえた上での「決め打ち」的逮捕を疑ってみた方がいいと思われます。
それにしてもこういう事件こそ、事後の検証報道が不可欠だろうに・・・大手メディアには期待できないのでしょうか?

そういえば、こちらもリンク集に挙げている常岡浩介氏が、日記で次のような記事を紹介しています。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040527/mng_____tokuho__000.shtml
『東京新聞』の田原さんには、もしかしたら期待できるかも知れないですね。
by hirokira1 | 2004-06-18 07:55 | Cafesta過去ログ
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