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突き詰めても、突き詰めても、つまりは不完全性思考
by hirokira1
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2004年 07月 17日
「太陽をめぐる戦争はない」
HotWired Japanの連載コラムに、上のようなタイトルのコラムが公開されている。
内容は6月初めにドイツで開催された「自然エネルギー2004」の概要紹介で、公開後既に一ヶ月が経過しているが、タイトルがあまりに秀逸なので、このタイトルに直接関係する部分のみ引用してみる。

--------
飯田哲也の「エネルギー・デモクラシー」
第5回 太陽をめぐる戦争はない

(参照→http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/tetsunari/040615/




・・・(前略)・・・

●太陽をめぐる戦争はない

 4日間にわたる自然エネルギー2004は、ウィチョレクツォイル経済協力開発大臣(女性)の「エネルギー問題が今世紀における国際政治アジェンダの中心になった」という閉幕スピーチで締めくくられた。・・・(中略)・・・

 彼女の閉幕スピーチは、・・・(中略)・・・自然エネルギーは、エネルギーへのアクセスを向上させ、気候変動のリスクを回避させ、地域の雇用と経済開発をもたらし、地域資源の活用によって経済負担を軽減することから、持続可能な発展に貢献する中心的な役割を果たすとしている。

 そして、何よりも強烈な印象を放った言葉は、「石油は多くの戦争の原因となった」と暗にイラク戦争を批判しつつ、「太陽をめぐる戦争」はなく平和をもたらすことができることを強く訴えたのである。

・・・(以下、省略)・・・

20世紀から今に至るまでの戦争の多くに鉱物資源、とりわけ化石燃料の利権争いが絡んでいたことはよく知られている。
太陽光発電や風力発電に代表される自然エネルギー利用がより拡大・普及して化石燃料への依存度を減らすことができれば、従来型の戦争を半減させることができるかも知れない、と言ったら言い過ぎだろうか?

この分野ではやはりヨーロッパが先進地域になるが、日本も不十分ながらこれら自然エネルギー利用に対する保護政策を行なってきた。
その結果、今や家庭用の太陽光発電システムならば、消費者サイドから見てコスト的にも割の合う形で導入可能な状況になってきている。

エネルギーの「コスト」計算はどの立場で、どの範囲で行うかによってかなり変わってくる(特に原子力関係は要注意)。
ただし自然エネルギーについて言えば、CO2の大幅な削減に加えて化石燃料資源の利用に伴う利権争奪、すなわち「戦争リスク」の軽減に役立つわけで、その意味では相当の税金を投入してでも推進する価値はあると思う。
特に化石燃料資源に乏しく、曲がりなりにも「平和憲法」を掲げる国家にとって、エネルギー政策の自然エネルギーへの移行は必然と考えるのだが、現実は・・・。

以下、その「某国」の実情についての分析は、また日を改めて(^^;

取りあえず、リンク集にも載せている団藤氏のサイトから、関連記事をピックアップしておく。昔の記事なので特に数値データについては現在との違いを踏まえて読む必要があるものの、問題の基本的枠組みはあまり変わっていないように思われ、十分に参考になる。

第22回「太陽を友に暮らそう」 (97/10/09)
(参照→http://www.dandoweb.com/backno/971009.htm
第84回「自然エネルギーへ踏み出すとき」 (2000/05/11)
(参照→http://www.dandoweb.com/backno/20000511.htm
by hirokira1 | 2004-07-17 21:42 | Cafesta過去ログ
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