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突き詰めても、突き詰めても、つまりは不完全性思考
by hirokira1
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2004年 07月 08日
インターネットで広がる世界と狭まる世界・中編
今、モーレツに忙しい。
この話も本当は2回で終わるはずだったのだが、「中編」とあるようにあと1回引っ張らせていただく。
だいたいのあらすじは決まっているのだが、書き込んでいただいたコメントを読むと、結論を先取りされるのではないかと心配したりして(^^;
まあ、あまり期待しないで、もう少しお付き合いください(苦笑)。




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さて、前回の続きから。
「当時の「インターネット」のイメージと実際の展開との間には相当のギャップがあった」という部分の、そのギャップについて。
思わせぶりに書いたものの、実際にはいろいろな「正解」があるのだと思う。
従って、これから書く内容は、その一例だと思って読んでいただきたいのだが・・・。

当時のインターネットは接続するのに相当の専門知識が必要で、英語以外の多言語環境も未整備、従って日本を含む非欧米地域向けのコンテンツは貧弱そのものだった。
そんな状況の中、それまで文字通りコンピュータ世界を「造って」来た人々を中核にしつつ、彼らに憧れつつその価値観に追いつこうとする人々がどんどん集まってきて、このままインターネット世界が拡大したらどうなるか、様々な可能性が模索されている、そういう時代の話である。

「彼」が持っていた「インターネット」のイメージも、その延長線上にあったことは間違いないと思う。
象徴的だったのは、私が多言語処理の問題を口にした時の「彼」の言葉で、今でもよく覚えている。
「そんなに問題だと思うなら、貴方自身がそれを解決するソフトを創ればいい」










そんなもん、できるか〜〜〜〜〜!










要は、「インターネット」世界の担い手として、一体どのような人々を想定しているか、ということなのである。
全体から見れば一握りの「ハッカー」および「ハッカー」信奉者のコミュニティをそのまま全世界に押し広げようとしても、それは無理というもの。
コンピュータが何故動くのかということも理解していない(というかする必要もない)圧倒的大多数の人々に受け入れられることによって、「インターネット」というツールはその「創り手」が予期することもできなかった様々な使い方をされ、新たな「価値」を生み出すこととなった。
当初は鉄アレイ以上に重く高価だった「移動電話」が、今やお子さまでも大抵持っている「ケータイ」に変容したことも、多分同じことなのだと思う。

道具の価値を決めるのは、どこまでも使い手である。決して創り手ではない。

優秀な道具であればあるほど、道具が使い手に与える影響と共に、使い手が道具に与える影響も大きい。
道具と、その道具を作った創り手の意図だけを手がかりに、その道具の評価をしようとしてもうまくいくはずがない。
乱暴にまとめてしまえば、そういうことだ。

さて、前回の最後に書いた「実際の展開」の方、まだ具体的には説明してないですね・・・(^^;アセアセ)。
ややテーマが広がりすぎという気もするが、次回はその話をして、まとめに入る(予定^^;)。
by hirokira1 | 2004-07-08 22:17 | Cafesta過去ログ
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