突き詰めても、突き詰めても、つまりは不完全性思考
by hirokira1
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2004年 06月 03日
リンク先勝手にレビュー(2) 浅井久仁臣「私の視点」
前回とは対照的な、正統派のジャーナリストサイト。
紹介しておいて何だが、前回の勝谷氏のサイトはR指定かけた方がいいのでは、と思うくらいアブナイ(特に表現が、ね^^;)。
それに比べると、今回は安心して紹介できる。

浅井氏はAP通信記者からフリーランス・ジャーナリストになり、長年にわたって中東その他の戦場取材に携わってきた。
AP通信は、戦場など危険な現場の取材には定評があるそうだ。
そういう意味では、相当に体系的なジャーナリズムの方法を身につけてきた、と言えるかもしれない。

イラク・パレスチナ関係の情報は非常に行き届いている。大手新聞サイトと併読する価値はあると思う。
一方で、北朝鮮など自分のフィールド外のニュースについては、基本的にでしゃばらない。
十分な取材経験がない領域には極めて慎み深い。ある意味、職人気質を感じる。

浅井氏は今回のイラク戦争には現地取材に赴いていない。
戦場に赴くにはそれなりのバックアップ体制と資金が必要だから、大手メディアと契約できなければ行かない。
危険な現場で内容の充実した情報を手に入れるには、欧米式のそういう契約と保証が不可欠なのだ。
だから、若手のフリージャーナリストが安い報酬で戦地に赴くことに対して、警鐘を鳴らす。
この辺りの事情は、「私の視点」コーナーのジャーナリズム論を読んでいただくと、よくわかる。

思うに、こういった氏の基本姿勢が、橋田さんとは「場合によっては、対立する立場」ということなのだろう。
橋田さんなら、そんなことを言い出したら戦地に行きたくても行けなくなるじゃないか、と言いそうな気がする。
そして、そういう意見はたぶん正しいのだ、とも思う。

ただ、浅井氏のこのこだわりは、我々ニュースの受け手としての社会と現場との関係を考える上で、とっても貴重なんじゃないだろうか?
社会にとっては、普通には入手できない戦場の情報が必要である。
戦場での取材活動は、たとえフリーのジャーナリストであっても、社会のそんな要請を受けて行われているのである。
したがって、浅井氏がこだわる契約は、こうした社会と現場=戦場との関係を具体的な形で保証すべきという主張だと言えるのではないか。

こういう考え方は、あのイラク人質事件で猛威をふるった「自己責任」論の本質を考える上で、参考になると思う。
混乱の度を深めるイラクの現場に対して、日本社会が何の責任も負わなくてよいはずはないのだし。
少なくとも朝日が郡山さんとそういった契約を結んでいたら、事態はどうなっていただろう、とふと思ったりもする。

浅井氏が考えるそれなりのバックアップ体制と資金だが、そう考えるとケチるほどのものではないような気がする。
恐らく、日本国民が一人1円でも出せば、浅井氏のようなプロフェッショナルのジャーナリストを何人も送り込めるはずなのだが。

私、1円くらいなら出すよ。ビンボーだけど、それくらいなら出せるし。
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by hirokira1 | 2004-06-03 21:31 | Cafesta過去ログ
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