突き詰めても、突き詰めても、つまりは不完全性思考
by hirokira1
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2004年 05月 29日
「批判」に潜む虚像の「正義」
昨日紹介した勝谷誠彦氏が、「めくら打ち」という表現に対し、その筋の関連団体から抗議を受けたという。
氏の日記では「目の不自由な方が撃ったかのような射撃」と訂正してお詫びしているけど・・・。いわゆる「言葉狩り」というやつだ。差別意識の一掃に役立つかどうかは、不明ということにしておく。

身体障害者・・・これでもまだ、差別的な表現に当たるだろうか。
身体の不自由な方たち、に対する差別を告発し、是正していく行為自体は、とってもすばらしい。
だが、かくも言葉遣いに潔癖な人たち、彼らの崇高な「正義」をどうしてもっと本質的な問題に向けないの?
そんな瑣末な問題にこだわるより、もっと差別をなくすためにやることはあるんじゃないの?
氏がわざわざそんな瑣末なことを書いたのは、そういう皮肉からだろう。
(ついでに書いておくと、氏の見解は「そんな抗議するな」ではなくて「抗議するなら、もっと大事なことも忘れるな」だと思う。きっと)

そういう「正義」だって、正義は正義。それはそれで、大切なことだと思う。
だけど、そんな「正義」を振りかざせば、何に対しても斬りつけて構わないなんてことは、ないはずだ。
北朝鮮問題に絡む家族会への「批判」と、横田さんの「弁明」の報に接すると、つくづくそう思う。
「ねぎらいの言葉がない」なんて、ガッコの先生じゃあるまいし。
まあそれ以前に、「テレビの映像は編集されたもの」という常識を持たない人が随分いることに驚いたけど。

イラク人質とその家族に対するバッシングも、同じ構図だった。
小さな「正義」を各々が振りかざすことで、かくも大きな「暴力」を生み出してしまった。
落ち着いて考えれば、もっと大きくて大切な正義が目の前にあったのに、都合の良いちっぽけな「正義」に閉じこもってしまう。
人間の、非常に身勝手な一面だ思う。もちろん、人ごとではない。

人間、あらゆる方面に目を配りながら考えたり、行動したりするのは容易ではない。手の届く範囲を限って、まずその中で何が出来るか考えるのは当然過ぎるくらい当然のこと。
だが、そんな考え方や行動を如何に相対化し、他の事々と釣り合いをとりながら進められるか。そこにこそ、その人の真価が問われる。


翻って考えると、あの3人の行動も、実は同じ様な構図に陥ってしまう危うさがないではない。
特に「劣化ウラン弾」を告発する今井くん、気を付けた方がいいと思う。
「劣化ウラン弾」は確かに重大な問題だが、生死にすら確信が持てない今のイラク人にとってはもっと深刻な問題が山積している。
軍隊を派遣している国の国民である以上、単なる中立の「告発者」ではいられない。
今回の一件で、彼はそのことをいやというほど思い知ったに違いない。

時間が経って、「十八才の勇敢な少年」という余計なレッテルがとれた後が、本当の勝負だと思う。
一人の「フリーライター」として、ちっぽけな「正義」に逃げ込まずに道を切り開いて欲しい。
そういう意味で、彼の今後の仕事には期待したい。


で、あのライオンヘアのおじさんだけど・・・何とかならない?
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by hirokira1 | 2004-05-29 22:18 | Cafesta過去ログ
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