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突き詰めても、突き詰めても、つまりは不完全性思考
by hirokira1
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2004年 05月 19日
お世継ぎ問題解決のため、東宮に大奥を!
皇太子の「人格否定」発言の波紋が広がっているが、今日はその発言の根底にあるらしい「お世継ぎ問題」について。

既に国家の為政者でない皇室の存在意義は、言うまでもなくその血統にある。血統を残すことは皇室に課せられた宿命と言ってもいい。

ところが現在のところ、もう40に近い秋篠宮を最後に、皇位継承者たる男の子が産まれていない。まあ「女帝問題」さえクリアすれば女の子は何人もいるから当面は大丈夫だが、その女の子さえ授かれない事態が今後やってこないとも限らない。

そこで、対応策を考えてみた。

1)江戸時代の大奥のような、世継ぎを生み出すための組織を確保する。前近代には極めて一般的なやり方である。より控えめなやり方として、戦前の皇室典範に見られる「庶子」の皇位継承容認もここに含まれるか?

2)1)のやり方では女性側のリスク軽減にしかならない。男性側のリスク軽減のため、もっとたくさんの宮家をつくる。同じく江戸時代の御三家・御三卿も同様の役割を果たしていた。

3)それでも駄目な場合のために、近隣の王室と姻戚関係を結び、いざというときはそこから養子をとる。ヨーロッパのようにキリスト教の観点から国王といえど一夫一婦制を守らなければならなかった地域では、しばしばそういうことが行われていた。イギリスの責任内閣制もそのおかげで出来たものだとか。

他にもまだあるかも知れない。お気づきの方は教えていただきたい。

ひとまず以上の三択で考えると、3)の政略結婚じみたやり方は論外。2)も多くの宮家を新たに「創り出す」無理さ加減とその宮家を抱え続けるコストを考えると、現実的ではない。

したがって、残った選択肢は1)となる。

おしまい。

デメタシ、デメタシ。










・・・と、これで終わると間違いなく「人非人」扱いされそうなので、一応蛇足を付け加えておく。

もちろん1)だって現実的にはあり得ない選択肢に違いない。
ただ、少なくとも前近代の王室は、以上のうち複数を選択して、それでもなお、かなり頻繁に血統が絶えてしまっていたことを忘れてはならない(皇室の「万世一系」も多分に怪しいが、ここでは特に触れない)。

「血統を保つ」ことは、それほど業の深い行いなのである。

(今や非現実的とはいえ)上で書いたような制度的な受け皿すら用意されない状態で、なお「お世継ぎ」を要求することは、それ自体極めて非人道的と言える。

もし天皇制を支持しながら今の皇太子と雅子妃に同情する人がいるとすれば、標題に挙げたような主張をするべきだ。もちろん制度的により合理的な対策があるならそれでもかまわない。何にせよ、制度上の不備を個人の責任として押しつける態度はあまりにも醜い。

改めて自分が平民で良かったと思う。子づくりからも結婚からも自由な生活を謳歌できるのだから・・・(あまりにも寒いオチ^^;)
by hirokira1 | 2004-05-19 20:41 | Cafesta過去ログ
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