突き詰めても、突き詰めても、つまりは不完全性思考
by hirokira1
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2005年 01月 24日
団藤さん、もっと頑張って
本題に入る前に、気になる記事を一つだけ。

「高齢出産の現実――見落とされがちな「提供卵子」(上)」
(参照→http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050120301.html
「高齢出産の現実――見落とされがちな「提供卵子」(下)」
(参照→http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050121308.html

「66歳でも出産できる」というセンセーショナルな部分だけが取り上げられていますが、問題はまだまだ多いようですね。





--------
さて、ここから本題。
リンク集にも挙げている団藤保晴氏のサイトで、最近(といってももう3ヶ月経ちますが)「ブログ時評」なるシリーズが始まっています。
(参照→http://dando.exblog.jp/

この「ブログ時評」開始については、従来の「インターネットで読み解く!」第150回の「ネットと既成とジャーナリズム横断」でその経緯が詳しく述べられていて、氏の意気軒昂なさまが窺い知れます。
(参照→http://dandoweb.com/backno/20041125.htm

ところが実際のところ、この試みはあまりうまくいっていないように見えるのですよねぇ・・・。

例えば1月9日付の「大津波で問うNHK国際TV放送の失態」
(参照→http://dando.exblog.jp/1669332

先のスマトラ沖地震・津波をテーマに、ブログから得られる情報をまとめて批評するというスタイルなのですが、内容・その後の議論ともに腑に落ちない点がいくつも出てきます。

この記事については、真っ向から批判する意見も出ています。
「何様のつもり?」~憂しと見し世ぞSEより
(参照→http://blog.livedoor.jp/jackyhk/archives/12062727.html

この中で、元の記事のタイトルにもなっている「NHK国際TV放送の失態」に対する批判については、多分に「ためにする批判」という気がします。
詳しくは述べませんが、大筋では団藤氏の指摘は間違ってはいないでしょう。
ただし、この度の「政治介入」事件がなくとも、NHKが「視聴者との契約関係」を踏まえて放送しているなどと信じている日本人はほぼ皆無でしょうから、わざわざ大津波のような大事件に絡めて指摘する論点としては、ややピンぼけの感は否めないとは思います。

一方、津波に対するブログの反応が遅いと批判しながら、自らの出遅れは棚に上げる"御都合主義"への批判については、ほぼ私も同じ印象を受けました。
この点については、団藤氏に言わせれば「スタンスの違い」ということになるのかも知れませんが、恐らくは「ブログ批評」自体が抱える本質的な矛盾にも繋がる問題点のような気がします。

また、この記事に限りませんが、団藤氏のブログにおいては「リンク先表示なしでのコメントは削除するルール」、つまり自分のブログなりウェブサイトなりへのリンクを明示する人のみコメントを残せるという決まりになっていて、そのことで少なからず摩擦が生じているようです。
このルール自体は特に問題だとは思いません。
私が前に書いた「ネットにおける「名」と財産」の文脈に照らせば、むしろうまく運用できれば非常に有意義な試みであるとすら言えるでしょう。
それだけに、実際に書き込む前にそういうルールがあるということを知らせておくことが肝心だと思います。
はっきりと掲げられていないルールでせっかく書いたコメントが削除されるというのは、やはり感情的な反発を招きますし、それによってせっかくの試みがネガティブに評価されるというのではもったいないことでしょうから。


ひとまずこの「ブログ批評」が始まって3ヶ月経つのですが、以前からの一読者としては、「随分内容が淡泊になったなぁ」というのが率直な感想です。

もちろん、最近の記事である
「青色LED和解で理系冷遇は変わるか」
(参照→http://dando.exblog.jp/1738431
や、
「もう気付こう、文科省なんか不要だ」
(参照→http://dando.exblog.jp/1802980
などはそれなりに読ませる内容があります。

しかし、これらの問題は「インターネットを読み解く!」時代から団藤氏が追っていたもので、これらの記事についてもその"遺産"で書いている部分があるように思われてなりません。

個別の問題について一々挙げるとキリがないので、全体的な感想のみ書いておきますが、団藤氏が考えている以上に"ブログの世界に参入する"ということは氏にとって大きな変化だったのだろうと感じます。
氏にすれば、既に15年以上もネット上で活動して来たわけで、その"豊富な"経験をもとにしてまだまだ未成熟な日本のブログ界をリードしてやろう、ネットジャーナリズムの確立に向けた動きを導いていこうと気負いすぎている部分があるのかも知れません。
ただ、それまで氏が手がけてきた情報発信形式、メールマガジンやウェブサイト運営と違って、ブログの場合は基本的に対等の関係で相互に結びつくわけで、その気負いの部分が逆に無用な反発を招いている部分もあるようです。
ブログ全体を論じるならば、自らもたくさんあるブログの一つに過ぎないという現実も含めて論じなければ片手落ちでしょう。

それ以上に大きな変化は、「ブログ批評」そのものが氏の従来の路線とは異なった試みであるということです。
「インターネットを読み解く!」ではあくまでも氏自身の問題関心に沿ってネット検索で情報を集め、一つのコラム記事にまとめればよかったわけで、どこまでも「氏自身の問題関心」だけにこだわることができました。
ところが、「ブログ批評」で取り上げるそれぞれのブログは、それぞれの問題関心に基づいて書かれたものですから、自身の問題関心とそれぞれのブログにおけるモノの見方との間にある程度折り合いをつけながらまとめていく(場合によっては敢えてまとめない)必要が出てきます。
たとえて言えば、それまでの"職人"から"コーディネイター"に脱皮することができなければ、「ブログ批評」は成功しないのではないでしょうか?
そう言う意味では、これまでのところ団藤氏のスタンスはまだまだ頑なすぎるようです。

団藤氏には耳の痛い指摘かも知れませんが、「ブログ批評」の進め方に有益と思われる記事にこんなものもありますね。
「団藤さん、ブログは今までの媒体と違うのでは」~ネットは新聞を殺すのかblogより
(参照→http://kusanone.exblog.jp/1571737


冒頭で紹介した「ネットと既成とジャーナリズム横断」の中に、非常に示唆的な一節があります。
団藤氏ご本人が書いたものですから当然了解しているおつもりだとは思いますが、もう一度この原点に立ち戻れるかどうかが成否の分かれ目になりそうです。

 1988年初めに、私がいた科学部が新聞読者向けのパソコン通信ネットを立ち上げ・・・(中略)・・・新聞記者と読者が双方向で交流する場を作り上げた。・・・(中略)・・・ところが、多くの記者が脱落していき、残ったのは大阪科学部の数人だけになる。

 その脱落過程に関心を持った。端的なケースを挙げると、記事について読者側から批判やクレームがつく。それに対して「自分は新聞記者だから、その道の権威に取材してまとめている。何も知らないのに文句を付けるな」式の対応をすると、議論が次第に進展する過程で、クレームを付けている側が問題の記事のテーマになっている研究者が見えるほど近くに机を置いている人物と判明したりする。手持ちのデータは十分でなくても、驚くほど冴えた問題提起をする素人もいる。その意味を汲み取れないで、中央官庁から収集してきた情報でやりこめようとする記者も司会役は務まらない。


こういう経験を踏まえて活動して来られた方なら、もう一度やってやれないことはないと思うのですけれどねぇ。
潰すのは簡単。育てるのは大変。
揚げ足を取って批判するより、今はもっと頑張ってと応援したいと思います。

【追記】 「何様のつもり?」における団藤氏批判の中に「ためにする批判」があるのでは、という部分については、やはり詳しく説明しておかないといけなかったと思います。
より具体的には、ラジオ・無料TV・有料TVを含む「NHKワールド」というサービス全体として見た場合、団藤氏の批判が「筋違い」ということにはならないのではないか、ということなのですが・・・。
この件については改めて、きちんと説明したいと思います。
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by hirokira1 | 2005-01-24 00:18 | Cafesta過去ログ
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