突き詰めても、突き詰めても、つまりは不完全性思考
by hirokira1
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2004年 07月 16日
「数字」に溺れる
前回(一昨日)書いた日記の中に、致命的な間違いを見つけた。
まだどなたからも指摘されていないが、そのうち誰かに指摘されてしまう前に公表して、お詫びに代えさせていただきたい。

その「致命的な間違い」とは、末尾に書いた選挙特番の視聴率に関する部分である。
要するに、昨年秋の衆院選と今回の参院選を比較して、投票率が約59%→約56%と下がったのに、選挙特番の各局視聴率の合計が約56%→約59%と逆に上がっていることを踏まえて、実際の投票よりも特番の視聴が上位におかれつつある現状を憂える、という趣旨であったのだが・・・。





ここで挙げた数値のうち、投票率に関しては確定値であり、誤差はほぼ存在しない。当たり前だ。
ところが視聴率についてはそうはいかない。少ないサンプル世帯の調査から社会全体の「視聴率」を割り出す以上、その数値は統計学的な「誤差」を必ず含むことになる。
問題は、このサンプル世帯が少ないため、誤差の幅が相当なものになってしまうことである。

ひとまず、「業界リポート「視聴率の嘘800ホント200」」というサイトの記事から、視聴率の誤差を算出する公式を引用してみる。

「第16回 肝に銘じるべき「誤差」」
(参照→http://homepage2.nifty.com/yama-a/viewing_rate16.htm

視聴率の誤差=±1.96×√(視聴率×(100−視聴率)/標本数)

                     (信頼限界95%)

平方根の表記が不自然だが、割り出された「視聴率」を59.7%、標本数を600としてこの公式で計算すると、誤差は約±3.93%となる。ちなみに信頼限界95%とは、算出された視聴率と「実際の数値」との誤差がこの範囲内に収まる「信頼性」で、100回中5回はそれ以上の誤差になりうる、ということである。

つまるところ、前回指摘した合計視聴率の3%の上昇は、統計学的には「誤差の範囲内」に過ぎないということになる。

さらに補足しておくと、一般に語られる「視聴率」はすべて関東地区での調査に基づく。従ってこの数値をもとにして全国的状況を語るのはそもそも無理がある。

そういうわけなので、前回の日記のうち、この数値を用いて主張している部分については、全面的に撤回させていただきたい。ただし、その結論部分(選挙での投票よりも特番の視聴が上位に置かれつつある傾向)については様々なニュースから感じられる実感に即したものなので、(根拠は弱くなるものの)論旨としてはそのままにしておく。

数字や統計をもとにして「事実」を語ることは大切だが、その数字がどのようにして導き出されたものか、その背景を理解していないと数字に振り回され、だまされてしまう。
そういう内容の日記をそろそろ書こうと思っていた時期だけに、思わぬ「墓穴」を掘ってしまったのは正直痛い。
ただ、こういう失敗は案外ありがちなことかも知れないだけに、こうして言い訳とともに記録に残し、閲覧に供するのはそれなりの意味があると思う。

皆様も、くれぐれもお気をつけください。

【追記・7/16 22:10】
リンク集に、今回参考にした「業界リポート「視聴率の嘘800ホント200」」を追加しました。テレビというメディアと密接に関わる視聴率の実情を知るにはもってこいのサイトですので、お暇なときにご覧ください。
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by hirokira1 | 2004-07-16 21:37 | Cafesta過去ログ
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